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均等待遇

労基25-5
 労働基準法第3条は、すべての労働条件に
ついて差別待遇を禁止しているが、いかなる
理由に基づくものもすべてこれを禁止してい
るわけではなく、同条で限定的に列挙してい
る国籍、信条又は社会的身分を理由とする
場合のみを禁じている。

■■解説■■

 本日より、過去問解説をしていきます。

 初学の方は、これからまだ授業で聴いてい
ない科目や範囲が出てくることもあるでしょ
うが、あまり気にしないでください。そのう
ち授業で聴くことになります。

 再受験の方は、いまメインで勉強している
科目以外の過去問が出てきたら、薄れている
記憶を喚起する意味で読んでいただければと
思います。

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 さて、解説です。

 今年の過去問です。出るべくして出たといっても
よいでしょう。

 22年にこんな問題が出題されているからです。

22-2

 労働基準法第22条第4項において、あらかじ
め第三者と謀り、労働者の就業を妨げることを
目的として、労働者の国籍、信条、社会的身分
若しくは労働組合運動に関する通信をし、又は
退職時の証明書に秘密の記号を記入してはな
らないとされているが、この「労働者の国籍、信
条、社会的身分若しくは労働組合運動」は制限
的列挙事項であって、例示ではない。

この問題の答え>○

 「制限列挙」と「例示列挙」という言葉が出て
きます。

 「制限列挙」というのは、そこに挙げられている
事項限定で適用される。

 「例示列挙」というのは、そこに挙げられている
事項はあくまでひとつの例であって、それ以外
の事項についても適用される。

 こういう違いです。

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 労働基準法は、いわば「労働刑法」ですから
類推適用は原則的に許されません。

 例えば、刑法に「人を殺したら処罰する」と書い
てあったら、殺してはいけないのはあくまでも「人」
だけであり、「人」ではない「虫」を殺したからといっ
て処罰されることはないのです。

 ですから、条文に挙げられている文言は厳格
に解釈されることになります。

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 本問で訊かれている「国籍、信条又は社会的
身分」も22年の問題と同じく限定列挙です。

 この3つの事項を理由とする労働条件の差別
的取扱いだけを禁止しているのが、労働基準法
第3条です。

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 この条文については、「三菱樹脂事件」の判例
(ここでいう労働条件に雇入れは含まない)も併
せて押さえておきましょう。

本問の答え>○ 

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