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雇用保険法との調整(厚年)

厚年24-9
 60歳台前半の老齢厚生年金は、雇用保険
法に基づく基本手当の受給資格を有する受給
権者が同法の規定による求職の申し込みをし
たときは、当該求職の申し込みがあった月の
翌月から月を単位に支給停止される。なお、
1日でも基本手当を受けた日がある月につい
ては、その月の老齢厚生年金が支給停止され
てしまうため、事後精算の仕組みによって、
例えば90日の基本手当を受けた者が、4か
月間の年金が支給停止されていた場合、直近
の1か月について年金の支給停止が解除される。

■■解説■■

 長い問題文ですが、答えは○です。

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 基本手当との調整に関する問題です。

 順に見ていきます。

 まず、一番最初のスタートは、基本手当と
特別支給の老厚の両方の受給資格・受給権を
有する者には、

     基本手当が支給される

   特別支給の老厚は支給停止される

-----------------------

 では、何をすると特別支給の老厚に支給停止
がかかるか。

      求職の申込み

をすると支給停止がかかります。

-----------------------

 いつから、支給停止がかかるか。

   求職の申込みがあった月の翌月

からです。

 いつまで、支給停止がかかるか。

    受給期間が経過した月

         又は

   基本手当の支給を受け終わった月

までです。

-----------------------

 ただし、上記の支給停止期間であっても、

 基本手当の支給を受けた日とみなされる日

            及び

  これに準ずる日として政令で定める日

が全くない月については、支給停止がかかり
ません。

-----------------------

 上記の支給停止期間について、基本手当を
受け終わった後に「事後精算」という手続を
行います。

 つまり、基本手当をバラバラと長期にわた
ってもらったような場合に、それをギュッと
濃縮してもらうと何か月でもらえたかを計算
するわけです。

 例えば、本問の90日の基本手当を受けた
者が、4か月間の年金が支給停止されていた
場合ですと、90日分の基本手当をバラバラ
ともらっていたから4か月もかかったわけで、
キチキチに前から日数を詰めてもらっていっ
たら、

     90÷3=3か月

で、もらえたんだよね。

 だから、年金の支給停止は本当は3か月で
よかったのに4か月止めてしまいました。

 直近の1か月について支給停止を遡って解
除します(つまり年金を支払います)という
ことです。

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 基本手当との調整は、同じ雇用保険法との
調整でも、高年齢雇用継続給付との調整ほど
難易度は高くないので、ここに書いた各項目
は押さえておいてください。

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GW中は、ブログの更新をお休みしますhappy01

本問の答え>○ 

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コメント

ありがとうございます。恥ずかしながら旧法の条文のまま覚えていたようです。

先生!追い込んでいく人の勉強は過去問中心の復習、先生が授業で教えてくれた所の復習、などを徹底する事ですよね。これからもお願いします。

 ちーさん

 いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。

 この問題は、昨年の改正事項からの出題で、改正前の条文がそのまま問題文になって☓という問題です。

 「支払期月の前月」に現況確認を行うとあったのが、「毎月」現況確認を行うに変わったわけですが、

 「支払期月(2、4、6、8、10、12月)の前月」=2か月に1回

 「毎月」=1か月に1回

 ですから、この選択肢が○になる余地はないと思います。


 この連休明けから8月までが、社労士試験の本当の勝負の時期です。

 ここで失速してしまう人もいれば、ぐんぐん追い込んで行く人もいます。

 がんばって、勉強を続けていってください。

先ほどの質問の訂正です。厚生年金ではなく国民年金でした。記載間違いです。すみません。

質問ですが、44回本試験厚年問5Cについて、厚生年金法では則18条、則36条、則51条、則60条の6によれば『厚生労働大臣は、年金給付の額の全部につき支給が停止されている場合を除き、原則として、年金の支払期月の前月において、住民基本台帳法の規定による当該支払期月に支給する年金給付の受給権者に係る本人確認情報の提供を受け、必要な事項について確認を行うものとする』とありますが、問題の主旨(確認は毎月行う)はこの本試験問題を読む限り正解とみてもいいような感じですが、如何でしょうか?

ちなみにD選択が確実に正解といえるので結果論では『ふ~ん』で流してしまいますが。

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