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積み残しの法改正-1

 今年の法改正事項については、今後「法改正
まとめ」などの授業で勉強していくことと思います
ので、このブログでは少し趣向を変えて、1年前
の法改正事項の中で昨年の本試験で出題され
なかった主なものを取り上げていこうと思います。

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 法改正事項については、改正直後の本試験で
出題されることがままありますが、その年には
出題されず、その翌年に「積み残し」のような形で
出題されることもよくあります。

 そこで、1年前の法改正事項のうち未出題の
主なものをここで見ておくと、もしかしたら今年
出題されないかな・・・というのがこの企画の
趣旨です。

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 今日は、労災保険法の改正です。

 昨年の労災保険の法改正事項、主なものは
2つでした。

 1つは、外貌障害に係る障害等級の見直し。

これはご存知のとおり、選択式で出題されま
した(さすがに、鶏卵大とか10円銅貨大とか、
こんなしょうもないところを空欄にしてくるとは
思いませんでしたが)。

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 もう1つが、これです。

 業務上の疾病に係る労働基準法施行規則別表
1の2の改正です。

 すなわち、それまで「その他業務に起因する
ことの明らかな疾病」という包括的な規定を根拠
として業務上疾病と認められてきた、

one 過重負荷による脳・心臓疾患、

two 心理的負荷による精神障害

について、それぞれ別表1の2の第8号、第9号で
具体的に例示される疾病とされたという改正です。

第8号 
 長期間にわたる長時間の業務その他血管病変等
を著しく増悪させる業務による脳出血、くも膜下出血、
脳梗塞、高血圧性脳症、心筋梗塞、狭心症、心停止
(心臓性突然死を含む)もしくは解離性大動脈瘤又は
これらの疾病に付随する疾病

第9号
 人の生命にかかわる事故への遭遇その他心理的
に過度の負担を与える事象を伴う業務による精神
及び行動の障害又はこれに付随する疾病

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 そして、第8号に該当するかどうかは

 「脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因
するものを除く)の認定基準」 (H13.12.12基発
1063号)により、

 第9号に該当するかどうかは

 「心理的負荷による精神障害の認定基準」
 (H23.12.26基発1226第1号)により、

具体的には判断されます。

 そして、この「心理的負荷による精神障害の
認定基準」が今年の法改正事項になっています。

 つまり、この部分は、いわば「ダブルで法改正」
という状態になっていますので、今年は、この別表
1の2関連は要注意かと思います。

 

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コメント


 ishigakiさん

 いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。

 これからしばらく「法改正」で続けていく予定です。

ためになる企画、ありがとうございます!

講義の中でも度々お話に出ますが、改めて復習できるのがいいですね。

お忙しいかとは存じますが、次の更新も楽しみにしています。

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