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時効(厚年)

厚年23-6
 年金たる保険給付を受ける権利の時効は、
当該年金たる保険給付がその全額につき支
給を停止されたときは、中断する。

■■解説■■

 この問題も正答率が低かった問題です。 

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 この部分について条文を確認すると、こう
書かれています。

法第117条第2項
 年金たる給付を受ける権利の時効は、当該
年金がその全額につき支給を停止されている
間は、進行しない。

 結論としては、

       「中断する」

ではなく

       「進行しない」

だから×という問題なのですが、では、両者
はどう違うのでしょうか。

-----------------------

 民法という法律には、以下のように規定さ
れています。

民法第157条第1項
 中断した時効は、その中断の事由が終了し
た時から、新たにその進行を始める。

 ポイントになるのは、「新たに」という部分
です。

 つまり、進行してきた時効というものは、
一度中断すると(中断事由が発生すると)
それまで進行してきた時間はリセットされて
しまいます。

 よって、その後、中断事由が消滅しても、
その時点から新たに0から時効が進行して
いきます(0から数え直し)

-----------------------

 それに対して、時効が「進行しない(停止
する)」というのは、停止事由が発生すると
暫定的に時効の進行が止まるだけであり、
その後停止事由が消滅すると、そこから
停止事由発生前の時効進行に引き続いて
時効が進行していくことになります(再進行)

 社労士試験の範囲外である民法に関する
知識を求められる問題ですので、この問題
を機に内容を押さえておけば十分でしょう。

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本問の答え>×

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コメント

 名無しさん

 まあ、国語力で解けるといえば解ける問題かもしれませんね。

 本試験の現場ではそれで正解してもまったく問題ないのです
が、過去問解説で「国語力で解けます」では解説にならないの
で(笑)、法律上の根拠も知っておいてください。

国語力も試されているようにも感じます。義務教育でも、国語は学習しますので、日本人として、生活しているだけでは、国語は身に付かないということでしょうか?

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