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合格体験記(10)

本日の合格体験記は、しげくんさん(男性・43歳・会社員)
です。

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* 受験回数

  1回
  

* 学習方法

  通学(大原-速修コース)

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* 使用教材

<基本書>

 大原社会保険労務士講座 テキスト

<問題集>

 大原社会保険労務士講座 択一・選択トレーニング問題集 

<参考書>

 先生のレジュメ

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* 学習時間と勉強方法

 私の場合、社命で受けましたのでやや特殊な事例なのかもしれ
ません。

 新部署への異動に伴い、社労士の知識が必要となったのですが、
この分野にまるっきり興味のなかった私に対して、会社側が約半
年間の学習時間を与えることになったのです。

 あくまで知識を習得することを最優先とするとのことでしたが、
可能ならば合格を目指せと。

 引継ぎやスケジュールの関係から、3月2日から始まる速修講
座を選び、事前に獲得できる勉強時間及び勉強スタイルを自分な
りに検討しました。

 まず、勉強時間については、社労士の合格に必要な勉強時間は
ネットなどで1,000~1,200時間必要と書いてあること
が多かったので、試験まで170日、そのうち週1日は完全休憩
として除くと概ね150日、1日の勉強時間を8時間とすれば、
150日×8時間で1,200時間確保できると計算しました。

 次に勉強する場所ですが、試験終了まで原則出社しなくても
よかったので1日フルに使えることになりました。

 勉強場所としては地元の図書館を利用するか、大原の自習室を
利用するのか迷いましたが、結局は地元の図書館を利用しました。

 理由としては、勉強の合間に本や新聞が読めることが大きかっ
たのですが、それとは別に(これは勉強を始めてから気づいたの
ですが)、同じように勉強のために図書館を利用する人達の取り
組み姿勢が大いに参考になったからです。

 1日15分だけ勉強して帰っていく社会人、1日ずっと専門書
を読み漁る70過ぎの老人、主婦、同じように社労士の勉強をし
ている恐らくフリーターの人。

 スタイルはそれぞれですが、皆さん時間を惜しんで勉強してお
り、これは大いに刺激になりました。

 通学は当初、火曜日と金曜日のY先生の講義からスタートしま
した。勉強スタイルは、復習のみ。とにかく講義が終了するとテ
キストの読み込みと択一問題の繰り返しを行いました。

 ただ単に暗記するのではなく、体系的というか何故このように
この法律は施行されているのか理由を考えて復習するよう心掛け
ました。

 復習主体で勉強時間は十分取れましたので、最初はまだ心に余
裕がありましたが、科目が増えるに従い、勉強方法を見直す必要
があるように思えてきました。

 それは習得した知識の増加により混乱し始めたからです。

 このため、時間を要しましたが、各科目ごとにノートを作るよ
うにしました。テキストに従って、自分なりの言葉に変えながら。

 これは私にとっては役に立ちました。1科目2時間程度で見直
せるボリュームで作り、どのポイントで択一問題が出題されてい
るか(出題箇所には全ての問題番号を書き込みました)、単科目
内での比較横断も出来ましたし、おぼろげに試験委員はこの辺り
を問題で突いてくるのではないかと予測できるようにもなりまし
た(これは全く自分の自己満足ですが)。

 あと選択問題については、ほぼノートで間に合うように思え、
その後は大原の選択問題集はほとんど使わなくなりました。

 このノートと択一問題を、図書館のソファーに座りながら、
公園のベンチに座りながら、電車の中、はたまたトイレの中で
繰り返し読み返しました。

 ボリュームのある健康保険、国民年金、厚生年金には閉口し
ましたが、とにかく繰り返すしかなかったので、合格を信じて
やり続けました。

 途中、通学時間さえも惜しく感じるようになり、5月中旬か
ら土曜日の先生の講義に変更しましたが、勉強スタイルはこの
方法を維持しました。

 試験1か月前からは、図書館及び大原に行くのも止め、自宅
で総仕上げに掛かりました。

 必ず1日全科目を学習し、択一問題は奇数日は奇数問題、偶
数日は偶数問題を解きました。

 毎日繰り返しますので、問題を覚えてしまっている状態でし
たが、とにかくキーワードを頭の中に叩き込み試験に臨みました。

 正直、6月辺りから一時ペースが鈍りましたが、直前1か月
は300時間勉強したため、総勉強時間は1,200時間をク
リアしました。

 ちなみに、択一トレーニング問題集は、講座の最初にあり
余裕のあった労働基準法は20回以上、終わりのほうにあった
厚生年金は15回以上は解きました。

 試験が終って私なりに思ったのは、仕組みが理解できていな
いと選択は解けないが、集中してキーワード・ポイントを覚え
ながら過去問を繰り返せば択一は得点できるということでした。

 ただ本試験は勉強した割りに択一が出来なかったと反省しき
りですけど。

 また、この分野は知識がまだ薄いけど、出題されないだろう
と思っていた確定拠出や年金調整の計算問題は、見事に出題さ
れました。

 勝手な推測ですが、受験生が恐らく苦手と思うところを少な
からず試験委員は見抜いていて、突いてくるのだと思います。

 だからこそ、苦手と思う箇所は、少し時間を割いてネットで
調べるなりする必要があるかも知れません。

 ちなみに確定拠出についてはテキストに記載されているとこ
は全て押さえましたが、仕組みについては十分に理解できてい
ないと認識していて、少しネットで調べてみようかなと思って
いました。

 しかし結局放置してしまい、試験に出たため、びっくりしま
した。
 
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* 失敗した勉強法

 当初からあれこれ手を出さないことに決めていました。

 社労士の勉強内容は覚えては忘れの繰り返しですから。学習を
進めると問題の95%は解けますが、どうしても5%程度は繰り
返し間違えることに気づきます。

 理解度が低い、解釈の仕方が難しい、理由は色々とありますが、
4,000問の択一を解くとどうしても100~200問位苦手
な問題に直面しましたので、これをクリアすることが重要と考え、
トレーニング問題集以外はやりませんでした。

 失敗例としては、総仕上げに取り組むため、模試も受けません
でした。時間がもったいないと考えたからです。

 模試と同じ問題が出るなら価値がありますが、恐らくそんな
都合よくは出ないだろうと勝手に思い、それなら徹底反復を行う
べきとして模試は1回も受けませんでした。

 しかし、選択の国民年金はT社の問題が的中しましたし、何よ
りも午後の択一の3時間、集中力の維持が出来なくなりました。

 3年分の過去問や各科目講義が終了する際配られた問題が十分
余裕をもって対応出来たことから、過信に繋がりました。

 没問が多かったとはいえ、答えが解らないというあせり、集中
力の低下はかつて経験がしたことがなかったです。

 試験慣れは必ず必要だと痛感しました。

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* 選択式の基準点確保のために

 前述しましたが、ノートを作りそれを徹底反復しました。

 テキストを読んでいて気づいたのですが、例えば今年の労働
安全衛生法で出題された譲渡等の制限の条文と局所防護措置の
条文と比較すると、譲渡等の制限は、譲渡→貸与→設置ときま
すが、局所防護措置は譲渡→貸与→展示ときます。

 これを読むと自ずと置き換え てくるあるいは抜いてくるので
はないかと意識します。これをノートに注意点としてマークしま
した。

 もちろんテキストを読み込むだけで整理できていればノートを
作る時間が省けますが、意外に書き込むことで注意するポイント
を見抜くことが出来たような気がしました。

 ちなみに、今年の試験に受からなくても、来年も十分活用でき
るとの思いから作り続けました。

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* 合格を振り返って

 この分野については、ほとんど知識がなかったので、とにか
く目安となる勉強時間をクリアしなければ話にならないと考え、
勉強を進めました。

 不安は付きまといますが、自信と結果はやれば付いてくると
考えていました。

 ただ、自己採点の結果、おそらくボーダーライン上、更に選択の
あしきりにあったことで、発表までの2か月間は悶々としました。

 しかし、先輩、後輩、友人はもとより、妻と家族が支えてくれ
たおかげで、やり遂げることができました。
 
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* これからのこと

 9月から新部署での仕事が始まり、忙しい日々を過ごしており
ます。

 この部署は年金問題を扱うことが多いため、来年3月の年アド
を取得するよう指示を受けましたので、これからその準備に入り
ます。

* その他

 社命というプレッシャーはありましたが、勉強時間を確保する
ことが許された私は幸運だったと思います。

 多くの方が仕事をしながら取得する資格ですので、許された時
間を有効に使いこれからも精進していきたいと思います。

  なお、老婆心ながら試験に対するアドバイスが出来るとしたら、

①あまりあせらず試験日に最高のコンディションにする。

②広範囲をカバーしなければならないので、難解な箇所は捨てる
 覚悟も必要。その代わり他人が落とさない問題は自分も落とさ
 ない。

③1日わずかでも構わないから、必ず複数科目を見直す。

④択一は過去問を繰り返せば、得点できる。

⑤選択の恐怖に脅えない。ある程度知識を習得していれば、答え
 を導き出せる。決してあせらないこと。

⑥白書対策として少なくとも日頃から新聞を読んでおくこと。

⑦暇な時には、厚生労働省や年金機構のホームページを覗いて
 見ること。

⑧わからないことは、遠慮せずに先生に質問すること。

 です。

 最後に、40を過ぎ、衰え始めた頭をフル回転させたことで、
辛うじて合格することが出来た私の体験が、同世代の方々やこ
れから臨まれる方々に少しでもお役に立てるのなら幸いです。
     
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* 今年の本試験点数

【選択式】
 労基・安衛3点、労災5点、雇用5点、労一3点、社一3点、
 健保4点、厚年2点、国年2点
 総得点27点

【択一式】
 労基・安衛7点、労災7点、雇用7点、一般常識5点、
 健保6点、厚年8点、国年8点
 総得点48点

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