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業務上の疾病

予定通り過去問解説を始めていきます。

 受験経験者の方はもちろん、初学者の方も授業が進んできたら
「1日に複数科目pencil」の勉強を心掛けてください。

 例えば1時間勉強する時間が取れたら、50分はいま授業でや
っているメインの科目をやって、残り10分で前にやった科目を
少し見直してみる。

 いわば皿回しと同じで、1枚目の労基という皿を回したら、
2枚目の労一という皿を回しにかかる。労一という皿を回すこと
だけに専念していると、1枚目の労基という皿は力を失って下に
落ちてしまいます。労基という皿が落ちてしまう前に、そこに
戻ってまた労基という皿に回る力を与えてやらなければならない。

 これをどんどん続けていって、最終的に本試験日には、全科目
の皿が同時に回っている状態を作らなければいけないということ
です。

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労災21-1
 業務に関連がある疾病であっても、労働基準法施行規則別表第
1の2の各号に掲げられている疾病のいずれにも該当しないもの
は、業務上の疾病とは認められない。

■■解説■■

 よく出ます、ココは。本当に「○カの一つ覚え」のように、最近よく
出題されています。

 ここまで出されると、今年も出る可能性は高いと思います。

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 ここは「別表1の2」を見ながら押さえるのが一番わかりやすいと思う
のですが、O原のテキストには残念ながらこれが載っていません。授
業で配ったプリントに載せてありますので、それを見てください。

 「別表1の2」の中身は、まず大きく2つに分かれます。

 「1号」と「2~9号」の2つです。

 まず、「1号」は「業務上の負傷に起因する疾病」、つまり簡単に言
えば「仕事中ケガをしました。それが原因で病気になってしまいまし
た」というものです。

 これを災害性疾病と呼んだりしますが、これについては業務と疾病
の間の因果関係は比較的明白です。

 それに対して、「2号~9号」は職業性疾病と呼ばれるもので、
例えば「粉じんが飛散する場所で仕事をしていたらじん肺症に
なってしまいました」というものです。

 この職業性疾病は、業務と疾病の間の因果関係が立証しにくいと
いうのが特徴です。つまり、「そのじん肺症は本当にいまやっている
この業務が原因で発症したの?。本当はあなた(労働者)がずっと
昔にやっていた何か他のことが原因で、それがいまたまたま発症し
ただけじゃないの?」ってことです。

 そこで「別表1の2」は、「2号~7号」で具体的な業務と病名を列挙
して、「○○の業務に従事していた労働者が△△の病気となった場合
は、業務との因果関係を推定します」としました。

 これにより労働者は個々の事案についていちいち因果関係を立証
することなく、業務災害の認定を受けられるようになったのです(なお、
8号は「別表1の2」で列挙されているもの以外で、厚生労動大臣が
別にしている疾病も同じように扱うという規定です)。

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 ただ、ここで話は終わりません。

 「2号~8号」で具体的な業務と病名を列挙しましたが、当然のこと
ながら業務が原因でなる病気はそれらに限られるわけではありません。

 そこで「2号~8号」以外の場合を救済するために、9号を設けま
した。「その他業務に起因することの明らかな疾病」、つまり「2号~
8号」で具体的に挙がっているもの以外のものであっても、「個々の
事案ごとに業務と疾病との間の因果関係を立証することができれば、
それは業務災害と認めます」と規定したのが9号です。

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 以上をふまえた上で、本問以外の過去問も見てみます。

19-1
 業務上の負傷に起因する疾病は、労働基準法施行規則第35条
及び別表第1の2で定める業務上の疾病には含まれない。

この問題の答え>×
 「業務上の負傷に起因する疾病」は、別表1の2の1号で業務上の
疾病に含まれています。

19-1
 業務との関連性がある疾病であっても、労働基準法施行規則別表
第1の2第1号から第8号までに掲げる疾病その他「業務に起因する
ことの明らかな疾病」に該当しなければ、業務上の疾病とは認められ
ない。

この問題の答え>○
 1号~8号、更に9号に該当しなければ、業務上の疾病とは認めら
れません。

17-2
 厚生労働省令(労働基準法施行規則別表第1の2)では、業務上の
疾病を例示しており、例示された最後の疾病は「その他業務に起因
することの明らかな疾病」であるが、その具体的な疾病名は、厚生
労働大臣が告示している。

この問題の答え>×
 9号に関する具体的な疾病名は、告示されていません。

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 業務に「関連のある」(因果関係があると言っていないことに注意)
疾病であっても、上記の「1号~9号」のどれにも該当しないものは
業務災害とはされません。

本問の答え>○

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コメント

 次元さん

 読んで頂いてありがとうございます。

 勉強がんばってください。

よく勉強しておきます!!

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