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22年試験への法改正(8)

 今日は、労働基準法の改正、その第3回目(最終回)です。

 なお、毎回書いていますが、現在の政治状況からして、これら
の改正事項の内容が来年の4月には変わった形になっている可能
性もありますので、ご注意ください。

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 第3回目の今日は、「法定割増賃金率の引上げ」です。

 現在、法定労働時間を超える時間外労働に対しては、使用者は
2割5分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければなりませ
ん。

 これが変わります。

one 1か月60時間を超える時間外労働に対しては、使用者は、

           5割以上の率

 で計算した割増賃金を支払わなければならなくなります。

two 更に、この引き上げ分の割増賃金の代わりに有給休暇を与え
 ることもできるようになります。

  つまり、割増賃金というお金でもらうか、有給休暇という休みを
 もらうかを労働者が選択できる制度を設けることもできるというこ
 とです。

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 1について補足すると、例えば1か月に70時間時間外労働を
させたとすると、

    60時間まで‥‥2割5分以上の割増賃金

    残り10時間‥‥5割以上の割増賃金

を支払わなければならないということです。

 ちなみに、上の10時間分の時間外労働を深夜に行わせた場合
は、5割(時間外労働分)+2割5分(深夜分)=7割5分以上の
割増となります。

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 そして、2について、この代替休暇制度を導入するためには、
労使協定を締結することが必要となります。

* 労働基準法改正の1回目で出てきた「時間単位の年次有給
 休暇の労使協定」と合わせて、来年は労働基準法で2つ新たに
 労使協定が増えるということになります。

 労使協定で定める事項など細かいことは、また労働基準法の
授業の中でテキストを見てください。 

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 なお、今回の改正事項だけは、平成22年4月1日の改正法施行
後も、一定の要件を満たした中小企業については適用が猶予され
ます。

 労働基準法の改正は、今回で終わりです。

 では、また次回。

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