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労働時間の意義

労基20-4
 労働基準法が規制対象とする労働時間とは、労働者が使用者の
指揮命令下に置かれている時間をいい、その具体的な判断におい
ては、労働契約、就業規則、労働協約等の定めに従い決定される
べきであるとするのが最高裁判所の判例である。

■■解説■■

 最近多い判例からの問題です。

 判例については、判例がどう言っているかという結論だけを押さ
えておけば対応できます。

 事件名や事案の内容は不要です。過去問で出題されている判例
の結論に目を通して、問題文が判例と同じ結論か異なる結論か、
これを判別できるようにしておいてください。 

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 この問題は、「三菱重工長崎造船所」事件(最判H12.3.9)からの
出題です。

 この判例の要旨は、以下のとおりです。

 労働基準法第32条の労働時間とは、労働者が使用者の指揮命令
下に置かれている時間をいい、この労働時間に該当するか否かは、
労働者の行為が使用者の指揮命令下に置かれたものと評価する
ことができるか否かにより客観的に定まる
ものであって、労働契約、
就業規則、労働協約等の定めのいかんにより決定されるべきものでは
ないと解するのが相当である。

 つまり、労働契約等でその時間を労働時間とする定めがあろうと
なかろうと、とにかく、使用者の指揮命令下に置かれている時間は
すべて労働時間とされなければならない、と簡単に言えば、こういう
趣旨の判例です。 

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 とすると、本問の「その具体的な判断においては、労働契約、就
業規則、労働協約等の定めに従い決定されるべきである」という部
分が判例と異なることを言っていますので、×ということになりま
す。

 なお、この判例は、以前にも平成14年4番でも○で出題されて
います。

 過去問をしっかり勉強していれば、昨年の本試験でもなんなく正
誤を判別できたものと思います。

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本問の答え>× 

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