« 受給権の保護(労災) | トップページ | 受給期間の延長 »

給付水準の下限

 24日の朝刊各紙一面に載っていたのが、5年ごとに行われる
公的年金の財政検証の試算です。「所得代替率」などという言葉
が出ています。

 みなさんがテキストで勉強した内容について「本当にこんなこ
とやってるんだ~」って思うことができる内容ですので、是非読
んでみてください。

-----------------------------

 まず、5年ごとの財政検証とはなんなのか。条文を見てみましょう。

国民年金法第4条の3
(厚生年金保険法第2条の4もほぼ同内容)
 政府は、少なくとも5年ごとに、保険料及び国庫負担の額、並びに
給付に要する費用の額その他の国民年金事業の財政に係る収支
についてその現況及び財政均衡期間における見通し(財政の現況
及び見通し)を作成しなければならない。

 前回の年金制度の改正(平成16年改正)で作られた条文です。
それから5年が経ち、今回この財政検証が行われたというわけです。

 財政均衡期間=財政の現況及び見通しが作成される年以降
           おおむね100年間

 などというのが、問題でも登場してきます。

----------------------------- 

 平成16年改正ではもう一つ「給付水準の下限」というのが、定めら
れました。この試算が今回新聞各紙に出た数字です。

 給付水準の下限とは、

 被用者の標準的な年金額の所得代替率が50%を下回らない

 つまり、夫=40年間平均年収でサラリーマン(厚生年金加入)
      妻=40年間国年の第3号被保険者

という世帯において、

 onetwo)/three > 50% を維持するということです。

one 65歳からこの夫婦2人に支給される老齢基礎年金の月額

two この夫に65歳から支給される老齢厚生年金の月額

three 厚生年金の男性被保険者の平均手取り月収の額

 社労士試験では、平成17年に厚生年金から選択式で出題が
ありました。
  
-----------------------------

 今回の財政検証に基づく試算では、色々なパターンに基づいて
この所得代替率の試算がなされています。

 読めばすぐわかるように、この試算はその経済前提(物価上昇
率とか賃金上昇率とか運用利回りとか)を変えれば、いくらでも
数字を変えることができますので、果たしてどうなのかな‥‥と
いう気がします。

 最悪の試算が現実になると覚悟しておいた方がよいのかもしれ
ませんね。南無南無shock

« 受給権の保護(労災) | トップページ | 受給期間の延長 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138174/44160186

この記事へのトラックバック一覧です: 給付水準の下限:

« 受給権の保護(労災) | トップページ | 受給期間の延長 »