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全額払いの原則

労基19-3
 割増賃金の計算の便宜上、1日における時間外労働、休日労働及び
深夜労働の各時間数に1時間未満の端数がある場合は、1日ごとに、
30分未満の端数を切り捨て、30分以上の端数を1時間に切り上げ
て計算する措置は、法違反として取り扱わないこととされている。

■■解説■■

 最近、比較的よく出題されている賃金の端数処理の問題です。

 「なんとなくこんなことテキストに書いてあったなあ‥‥」で解く
と、おそらくドボンcryingとなってしまう問題です。

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 社労士試験では、大ざっぱに押さえておけば解ける問題と、細かく
きっちり詰めておかないと間違えてしまう問題と、両方出題されます。

 試験範囲が膨大で全ての分野を細かくきっちり詰めておくというこ
とができない以上、科目の中で大ざっぱに押さえておく部分と、細か
く詰めておく部分を決めていかなければなりません。

 そのために参考になるのが、択一の過去問です。

 その部分の過去問を見てみて、大ざっぱに押さえておけば解ける問
題しか出ていない部分はザクザクと大ざっぱに押さえておけば大丈夫
です。

 それに対して細かい部分まで訊かれている部分は、やっぱり細かく
詰めておかないといけないでしょう。

 過去問は出題者から皆さんへのメッセージです。

 こういう問題が解けたら合格させてあげるねheart02、というハードルを示し
ているのが過去問です。

 まずは、しっかりとそのメッセージを受け止めて答えることのでき
る力をつけましょう。

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 本問は何を言っているのかというと、例えば、会社で労働者が時間
外労働をしたとします。

 すると時間外労働をした時間、今日は○時間△分、今日は□時間☆
分と、これがタイムカードに記録されていくわけです。

 そうすると、このうち1時間未満の端数(上の例で言うと△分とか
☆分)、これをいちいち分単位まできっちり計算して給料計算すると
いうのもずいぶんと手間がかかることです。

 そこで、1か月分の時間外労働等の時間を合計した時間に1時間未
満の端数がある場合は、30分未満の端数を切り捨て、それ以上を
1時間に切り上げる扱いをすることは認めましょう、ということに
なりました。

 労働者としては、確かに端数が25分あった時にそれが切り捨てら
れてしまうのですから一見すると不利なようですが、他方で端数が
35分あったような場合はそれを1時間に切り上げてくれるのですか
ら、一概に不利とも言えないのではないか、ということです。 

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 注意しなければならないのは、この端数処理は時間外労働等の時間
1か月分合計した時間に対してするということです。

 毎日毎日の時間外労働等の時間について、分単位の端数処理をこの
ような形ですることは認められていません。

 ここが、この問題のひっかけポイントということになります。

 曖昧な記憶だとドボンとなってしまう問題と言えます。

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本問の答え>× 1か月まとめての場合はこのような端数処理もOK
            ですが、1日ごとに行うことは認められません。

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