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合格体験記(5)

 今回の合格体験記は、小野陽一さん(無職・49歳・男性)
です。

* 受験回数 

  2回

* 学習方法

  1年目 通学 大原法律専門学校入門完全合格
         10月コース
  2年目 通学 大原法律専門学校上級11月コース

* 使用教材

 基本書 大原のテキスト
 問題集 大原選択式トレーニング問題集
     大原択一式トレーニング問題集
     IDE社労士塾条文順過去問題集1~5
 その他 補足プリント、ブログやまねこが行く

 他校の模試
 IDE社労士塾 中間模試
 TAC     全国選択模試、全国中間模試、全国公開模試
 LEC     ウォーミングアップ模試、高地トレーニング模試、
         最終追い込み模試

* 学習時間・勉強方法

 11月~8月 一日平均3時間 合計約1000時間

 11月~5月 大原での授業と平行して「テキスト」+「上記
        各トレーニング問題集」で勉強(過去問中心)
 
 5月~7月  大原での授業と平行して各科目の反復学習+各校の
        模試受験+模試の復習

 8月     過去問、基本部分の復習(IIDE社労士塾条文順
        過去問題集、大原選択・択一式トレーニング問題集、
        補足プリント使用)+目的条文のかこみ書きを確認
        (大原直前対策横断まとめ他各科目テキスト使用)
        +模試の復習

* 失敗したこと

  私は1年目の受験は不合格でした。その原因について考えたこと
  について、ここで述べたいと思います。

  1つめは、使用教材についてです。私は1年目には大原での教材
  だけを使用しました。いろいろ手を広げてもやりきれないであろ
  うと考えたからです。また模試のほうも大原のものだけを受けま
  した。

  今思えば、使用教材はともかく、模試に関してはやはり他校の模
  試を受ける必要があったと思います。

  もし今年のように他校の模試をうけていたら、ひょっとして1年
  目に合格できたかもしれません。

  2つめは、これは択一式対策に関してですが、それぞれの科目に
  対して明確な方針を立てていませんでした。またどの科目を重点
  的にやるのかということについても具体的な考えが不足をしてい
  ました。

  胸算用としては7科目のうちで国年、他どれか2科目で7点ずつ
  取り、残りの科目で6点ずつ取る、計45点取ることを目標とす
  るという程度でした。

  ひとつの科目について、どの部分は勉強しどの部分はおもいきっ
  て捨てるかという点において、また、全科目についてどの科目を
  重点的に勉強するかという点においていわゆるメリハリが不足し
  ていました。
 
  3つめは勉強の仕上げについてです。

  仕上げまでのペースとして、私は大原の第1回模試をホップ、第
  2回模試をステップ、そして本試験でジャンプと考えておりまし
  た。今から思いますと、ずいぶんとのんびり構えておったものです。

  このように考えて勉強を進めておりましたので、いよいよ7月下
  旬以降になりますと、記憶しなければならないことが多すぎると
  いうおさだまりの状況になってしまい、まさに準備不足で本試験
  を迎えてしまいました。

  ちなみに第2回模試の点数ですが、選択式23点、択一式37点
  でした。本試験はといいますと選択式27点(足切り科目-労災、
  国年)、択一式38点。本試験でジャンプと行かず、私の甘い目
  論見はみごとにはずれたわけです。

* 合格をふりかえって

  1回目の受験の失敗をふまえて私が考えたのは、まず勉強のペー
  スをどのようにするかということでした。

  1年目において、最終模試から本試験までの1ヶ月弱の勉強期間
  では全く力はのびませんでした。

  そこで2年目は、勉強の仕上げの時期を各校の最終模試受験時
  すなわち7月下旬と設定しました。

  これから逆算して、受験勉強をすすめることにしました。また、
  各科目に対してもより具体的に目標点数を設定しました。

  択一式では労基4点、安衛1点、労災4点、雇用6点、徴収5点、
  労一1点、社一4点、健保7点、国年8点、厚年5点、計45点
  です。

  この目標点数をもとにして、各科目に対する力配分を考えて勉
  強しました。

  例えば徴収法はその分量の割りに配点が6点と多いのです。お
  ぼえてさえいれば素直に解答できるところですので、できれば
  6点全部とりたいと考え勉強に力を入れました。

  このように暗記できていれば比較的に素直に解答ができる科目に
  重点を置いて勉強に取り組みました。

  そして勉強の仕上げの目途とした7月下旬の各校の最終模試に
  おいて、すべての学校で合格圏内の評価をとることができました
  (大原は偏差値しか出しませんので表現が適当ではないかもしれ
  ませんが)。

  8月以降は「勉強方法」のところで述べましたとおり、基本の
  ところを見直すことに徹しました。これが合格までのおもな流
  れです。

*これからのこと

  本試験に合格はしましたが、社労士資格を取ったわけではあり
  ません。
 
  私は畑違いの仕事をしておりましたので、社労士にかかわる仕事、
  実務については一から勉強しなければなりません。

  今後は実務経験のできる仕事先を探します。これが私の次のステ
  ップであります。

*その他思いつくままに

  私は2度目の挑戦で合格できたのですが、その最大の要因は他校
  の模試を受けたことであると思います。

  本試験の選択式の問題の中に他校の模試で出題された問題があり
  ました(まったく同じではありませんが)。

  本試験の労働一般の2、3は、TACの全国選択式模試の社会一
  般2〔問10〕、3において出題されていました。

  本試験の社会一般〔問5〕は、LECの第3回最終追い込み模試
  社会一般〔問5〕で出題されていました。

  本試験の労基安衛[問1]4、Dは、TAC全国中間模試の労基
  安衛〔問1〕3、Dとほぼ同じです。

  今年多くの受験者がおそらく足切りに泣いたであろう本試験選択
  式・労働一般の問題は、私にとってはラッキー問題だったのです。

  また最初のころの模試では法改正のところから数多く出題されて
  いましたので、法改正の範囲に関してはわりとおさえることがで
  きました。

  そのおかげで本試験択一式健保の問題では法改正のところが多く
  聞かれましたが高得点をとることができました。

  模試を受けすぎても復習しきれないという考えもありますが、
  択一式はともかく選択式だけなら復習できると思います。

  模試の復習に関してもやはりやるところを絞る、すなわちメリ
  ハリをつけることが必要なのではないでしょうか。

  選択式対策だけのためにも他校の模試をできるだけうけること
  は重要であると思います。択一式対策にとっても重要であるこ
  とはいうまでもありません。

  社労士試験は10人で1人合格できるかどうかという試験です。

  仮に1クラス30人であれば合格できるのは2~3人くらい
  です。

  ですから初学者の方は、とにかく今回の試験勉強では基本の
  部分にのみに集中しておやりになるのがよいかと思います。

  このことだけでも結構な量がありますし、いろいろ手を広げ
  ても「虻蜂取らず」になってしまってはもとも子もありません。

  余裕ができれば勉強の範囲を少しずつ広げていけばよいのです。
  確実に知識を増やしていけば仮に1回目の受験に失敗しても次
  回につなげることができると思います。

  先に書きましたが、合格率は例年ですと10%ない試験です
  ので、2年3年かけるくらいの覚悟を持つことが必要ではな
  いでしょうか。

  また勉強のペースですが、その科目の授業期間のうちにでき
  るだけ整理しておくことが必要だと思います。

  例えば暗記が必要なもの(ex労基・平均賃金、明示すべき労働
  条件など)は毎日暇なときにいつでもすぐに見ることができる
  ようにしておくことです(携帯が楽な市販の参考書にチェック
  を入れるのが簡単にできるのでよいと思います)。

  こうすれば完全に記憶から抜け落ちていくのを防ぐことができ
  ます(ただし暗記項目は絞ることが必要かと思います。暗記項
  目が多すぎては結局憶え切れません)。

  科目別授業がひととおり終わってから全部を復習しようとす
  ると、とてもおぼえきれないわということになってしまいます。

  私は今回の受験勉強において過去問を中心に勉強をしました
  と先に書きましたが、択一式の過去問については反復回数には
  こだわらず、1問1問その論点を正確におさえることを心がけ
  ました。

  そのため問題を解くことはもとより、その解説を読むことに
  力を入れました。

  IDE社労士塾の過去問題集は、問題が詳しく解説されている
  のでよいと思います。

  過去問が出題されている箇所が正確に理解できていれば、同じ
  ところからアレンジされて出題されても正解することができます。

  また選択式にアレンジして出題されても(ex平成18年
  選択式労災←択一式平13-1B、平13-1C、平13-1D、
  平14-1D、平14-2D、平17-2B)対応することが
  できるのではないでしょうか。

  TACの最終模試の選択式労災〔問2〕の問題も,過去問択一式
  平15-3Cの問題から作られたのだと思います。

  こんな形で選択式の問題にアレンジできるのだなと復習しながら
  思ったものです。

  択一式の過去問をしっかりと勉強することは,同時に選択式対策
  にもなると思います。

  また私は選択式の勉強では,空欄を埋めようとするだけではなく
  その問題全体にしっかりと目を通すようこころがけました。

  仮に同じところが本試験で出題されたとしても、空欄のつくり方
  が同じとはかぎりません。練習問題で空欄の語句だけをみている
  と、それ以外の場所が空欄で抜かれた場合手も足も出ないという
  ことになりかねません。出題された文章は見たのであるが、さて
  ここの部分はなんだったっけということになってしまいます。

  私は本試験直前の8月に基本部分の確認を行っていましたが、
  大原の選択式トレーニング問題集を見直すとき、空欄をうめる
  ことはせず、答えを見ながらその問題文全体を読むというやり方
  をしていました。これが役に立ちました。

  その問題集の社会保険編社会一般問8の1の文章がまさに本試験
  選択式労一〔問4〕1のそれでした。

  もし私が空欄の箇所のみを見ていくという勉強方法でしたら、
  ここのところは記憶にひっかかっていなっかたかもしれません。

  もっとも直前対策横断まとめの第一章総則のところを8月中に
  毎日見ておりましたのでこちらのほうが役立ったのかもしれま
  せんが(そうは言っても本試験選択式労一〔問4〕のAの欄は
  間違えました。発展を入れてしまいました)。

  また選択式の出題のされ方にはいろいろなパターンがあります。

  この対策のためにはやはり選択式の演習問題を数多く解いていく
  しかないと思います。

  私は今年の本試験に対し、基本のところ、特に基本中の基本
  (ex目的条文)のところができずそれが原因で不合格になる
  ようなことには絶対になるまいと硬く決意しておりました。

  昨年の本試験選択式社会一般のような問題で足切りされたら
  それはやむをえない、また来年挑戦すればよいと割り切って
  いました。

  限られた時間の中でどのような方針を立てて勉強するかが重要
  です。特に今年の試験において選択式で足切りされて不合格にな
  った方にとっては、基本中の基本をきちんとおさえていなかった
  のが敗因でしょう。

  こんなところが問題に出るかよという思いがしたかと思います。

  まずは基本のところをおさえる、基本中の基本もしっかりと、
  それこそが合格するための近道であり王道ではないでしょうか。

[参考]本試験結果

【選択式】
  労基・安衛5点、労災5点、雇用5点、労一4点、社一5点、
  健保5点、厚年3点、国年5点
  総得点37点

【択一式】
  労基・安衛8点、労災7点、雇用7点、一般常識9点、健保9点、
  厚年8点、国年7点
  総得点55点 
 

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