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法改正(5)

 法改正第5回の今日は、年金です。

 年金は細々とした改正点がいくつかありますが(例-被保険者に
対する情報提供とか)、ここでは一番大きな改正点である「3号分割
制度」についてお話しします。

 なお、法改正シリーズは今回で最後となります。

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 最初に注意。

 平成19年4月から始まった「離婚時の年金分割制度」と、今回
平成20年4月から始まる「3号分割制度」は全く別物です。

 まずこれをしっかりと認識してください。

 ここでは、前者を「合意分割」、後者を「3号分割」と呼んで区別
します(これは正式名称ではありませんので、テキストによっては違
う呼び方をしているかもしれません)。
 
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 違いを見てみましょう(わかりやすいように、夫がサラリーマン・
妻が主婦で、妻から分割を求めるという典型的な例で説明します)。

[合意分割]

1、平成19年4月1日以後の離婚が対象

2、分割割合について、夫との間で合意が必要

3、分割割合に下限と上限がある(上限が2分の1)

4、分割の対象となる期間は、平成19年4月1日より前を含む
  全婚姻期間

5、離婚から2年過ぎると分割不可

[3号分割]

1、平成20年4月1日以後の離婚が対象

2、分割割合について、合意は不要(妻からの一方的な請求で分割
  可能)

3、分割割合は必ず2分の1

4、分割の対象となる期間は、平成20年4月1日以後の妻が第3
  号被保険者であった期間

5、離婚後何年経っていても分割可

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 ということで、両者はまるっきり別の制度だと最初から思って
おいた方が混乱を防げます。

 では、平成20年4月1日以後に離婚をした場合、どうなるの
でしょうか。

 合意分割するの?3号分割するの?ということです。

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 平成20年4月1日以後に離婚をした場合でも、合意分割するこ
とができます。

 ただし、その場合でも平成20年4月1日以後で妻が第3号被保
険者であった期間については3号分割をしたものとみなされます。

 まずこの期間を強制的に2分の1で分割したうえで、それ以外の
期間について夫婦の報酬総額に基づいて按分割合を定めることに
なります。
  
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 ちょっと複雑ですね。今の段階では、こんな制度ができるんだな~
という程度で見ておいてください。
 

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