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有期労働契約基準

労基18-7

 労働基準法第14条第2項の規定に基づく「有期労働契約の締結、
更新及び雇止めに関する基準」によれば、期間の定めのある労働契
約(雇入れの日から起算して1年を超えて継続勤務している者に係
るものに限り、あらかじめ当該契約を更新しない旨明示されている
ものを除く。)が更新されなかった場合において、労働者が更新し
なかった理由について証明書を請求したときは、使用者は、遅滞な
くこれを交付しなければならない。
 

■■解説■■

 早速、解説です。

 この「有期労働契約に関する基準(H15.10.22厚労告
357号)は、どのテキストにも内容が載っていると思います。

 この基準は、中身が全4条の構成になっています。

-----------------------------

 第1条では、有期労働契約の締結の際に、

1、契約期間満了後における更新の有無の明示義務

2、更新する場合又はしない場合の判断基準の明示義務

3、それらの変更の場合の明示義務

 が規定されています。

 これを訊いているのが、この過去問です。

16-2C

 期間の定めのある労働契約の締結時及び当該労働契約の期間の満了
時において労働者と使用者との間に紛争が生ずることを未然に防止す
るため、「有期労働契約の締結、更新及び雇止めに関する基準(以下
「有期労働契約基準」という。)において、使用者は、期間の定めの
ある労働契約の締結に際し、労働者に対して、当該契約の期間の満了
後における当該契約に係る更新の有無を明示しなければならず、また、
当該契約を更新する場合がある旨明示したときは、更新する場合又は
しない場合の判断の基準を明示しなければならないとされている。

>答え ○

-----------------------------

 次に、第2条では、

 有期労働契約の雇止めに際して、契約期間の満了する日の30日前
までの予告義務

 が規定されています。

 これを訊いているのが、この過去問です。

16-2E

 有期労働契約基準において、使用者は、期間の定めのある労働契約
(雇入れの日から起算して1年を超えて継続勤務している者に係るも
のに限り、あらかじめ当該契約を更新しない旨明示されているものを
除く。)を更新しないこととしようとする場合には、少なくとも当該
契約の期間の満了する日の30日前までに、その予告をしなければな
らないとされている。

>答え ○

-----------------------------

 そして、第3条では、

1、有期労働契約を更新しない場合に労働者からその理由書が請求され
 たとき、使用者は遅滞なくこれを交付する義務

2、有期労働契約を更新されなかった場合においても、同様の義務

 が規定されています。

 これを訊いているのが、本問ということになります。

-----------------------------

 条文の中身自体は、ゆっくり読めば「ふ~ん。こんな規定あるのね」
ということで理解できると思います(カッコ書きが多いので、落ち着
いて読まないと頭の中がクシャクシャになっちゃいますけど)。

 全4条のうち第1~3条までが過去問で出題されたということは・・・、
もうわかりますね。

 残る1つが、次の試験では要注意かなということになります。

 使用者は、有期労働契約(当該契約を1回以上更新し、かつ、雇入れ
の日から起算して1年を超えて継続勤務している者に係るものに限る。)
を更新しようとする場合においては、当該契約の実態及び当該労働者の
希望に応じて、契約期間をできる限り長くするよう努めなければならな
い。

 語尾が努力義務になっていることにも注意してください。

 選択式での出題も十分考えられると思います。

-----------------------------

本問の答え>○

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コメント

 やまねこ様

 山下です。ご回答ありがとうございました。

 なるほど、法改正されたばかりの内容だったのですね、よく分かりました。
 ご丁寧な解説、ならびに今後の学習アドバイスを感謝します。
 
 これからも本ブログを継続的に拝読させて頂くつもりです。質問などもさせてもらうかもしれませんが、今後とも宜しくお願い申し上げます。

 山下さん

 コメントありがとうございます。

 まさに山下さんのおっしゃるとおりです。現在は、そうなっています。

 しかし、この記事を書いた当時(06年当時)は、これで○だったのです。
 その後、法改正があって、「基準」の内容が今の形になりました。

 このような誤解を招かないように、本来ならば古い記事は随時削除して
いかなければならないのでしょうが、そのままになっていますのでご迷惑を
おかけしたようです。申し訳ありませんでした。

 社会保険労務士試験は法改正が頻繁にありますので、常に最新の情報に
注意して勉強をしていくようにしてください。

 ご指摘、ありがとうございました。

 はじめまして。山下と申します。
 大変勉強に役立つブログで、定期的に読ませて頂いております。
 これからの更新も楽しみにお待ちしております。

 さて、本件(労基18-7)の内容ですが、一点ひっかかる部分があります。

 問題文には「雇入れの日から起算して1年を超えて継続勤務している者に係るものに限り、あらかじめ当該契約を更新しない旨明示されているものを除く」とあります。
 この「限り」という部分ですが、本来は「当該契約を3回以上更新し、又は、雇入れの日から起算して1年を超えて継続勤務している者に係るものに限り」ではないでしょうか?

 すなわち、労働者が「雇入れの日から起算して1年を超えて継続勤務」していないとしても、「当該契約を3回以上更新」している場合、この条件に該当するのではないかと思うのです。

 したがって、「雇入れの日から起算して1年を超えて継続勤務している者」しか限定していないという理由で、本問の答えは『×』となるのではないのでしょうか。

 私は勉強途中、しかも初学者の状態です。設問の「ひっかけ」や「穴」にもよくはまってしまいます。
 ですので、強い自信があっての発言ではありません。やはり『○』が正解の場合、この点についてもご解説をお願いして宜しいでしょうか。

 お忙しい中大変申し訳ありませんが、一度ご検討をお願いしたく、お願い申し上げます。

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