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短時間就労者

雇用18-1

 1週間の所定労働時間が30時間である者は、同一の適用事業に雇
用される通常の労働者の1週間の所定労働時間が40時間であっても、
短時間労働被保険者とはならない。

■■解説■■

 本格的に、平成19年受験に向けた1年が始まりました。

 来年5月までは、とにかく基礎固めをしていってください(特に、
来年初受験の方)。具体的には、択一過去問(一問一答)の繰り返
です。

 5月までに「過去7年(5年)の過去問で出された選択肢なら、8
~9割は正誤がわかる(もちろん正誤だけではなく、誤りの問題はそ
の理由までしっかり言える)」というレベルまで行ければ理想です。

 あくまでも過去問学習が完成した上での、予想問題・オリジナル問
題ですから、過去問学習が中途半端な状態でいくら予想問題・オリジ
ナル問題を一生懸命やっても、穴のあいたバケツに水を入れているよ
うなもので、本試験ではポロポロと基礎点を取りこぼしてしまいます。

 とにかく愚直に、択一過去問(一問一答)を繰り返し、繰り返し、
忘れてもまた繰り返しやって、しっかり知識を固めていきましょう。

 単調な作業ですが、これができる人とできない人で、来年の合否が
大きく分かれてきます。

* 択一過去問題集(一問一答)では、やはりiDE社労士塾から
 出ている「条文順過去問題集」
をおススメします。
  誤植も少なく、解説も丁寧、しかも分冊なので持ち運びもラク
 ということで、私の知る限りでは最強です。
  ただ、名古屋地区では、名駅前の「ジュンク堂書店」でしか販
 売されていません。ネットでは「アマゾン」で販売されているよ
 うです。

* 2年目以降の方も、もう一度過去問学習から始めた方が良いか
 なと思います。
 「いまさら過去問なんて・・」って思う気持ちもわかりますが、
 特に今年の本試験問題で、過去問出題実績があるところを落とし
 ている方は要注意です。足元を見直してください。 

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 さて、本題です。

 この部分は、「短時間就労者」とか「短時間労働者」とか「短時間
労働被保険者」とか「短時間労働被保険者以外の被保険者」とか、
「わけわから~ん」となってしまうところです。

 順番にまとめてみます。

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 まず、1、短時間就労者

  その者の1週間の所定労働時間が、同一の適用事業に雇用される
 通常の労働者の1週間の所定労働時間よりも短く、かつ、40時間
 未満である者

 これからの説明では、話をわかりやすくするため、通常の労働者
(正社員)の所定労働時間が週40時間の普通の会社の場合でお話を
していきます。

 この場合、「短時間就労者」とは、正社員より所定労働時間が短く、
かつ、40時間未満である人をいいます。
 つまり、週35時間働くパートAも、週25時間働くパートBも、
「短時間就労者」です。

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 次に、2、短時間労働者

  その者の1週間の所定労働時間が、同一の適用事業に雇用される
 通常の労働者の1週間の所定労働時間よりも短く、かつ、30時間
 未満である者

 定義を読むとわかりますが、「短時間労働者」は「短時間就労者」
の中に含まれている一部分です。
 週35時間働くパートAは「短時間就労者」ではありますが「短時
間労働者」にはなりません。
 週25時間働くパートBは「短時間就労者」でもありますし「短時
間労働者」でもあります。

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 ここまで、大丈夫ですか?。ここから話がもう少し進んでいきます。

 この「短時間就労者」と「短時間労働者」が、雇用保険の被保険者
になれるかどうかというのが、ここからの話です。

 雇用保険法では、「短時間就労者」「短時間労働者」について、以
下のア、イの要件を満たした者を被保険者にするといっています。

 ア、その者の労働時間、賃金、その他の労働条件が就業規則その他
  これに準ずるもの、雇用契約書、雇入通知書等に明確に定められ
  ていると認められること

 イ、(1)反復継続して就労する者であること(具体的には、1年
      以上引き続き雇用されることが見込まれること)

   (2)1週間の所定労働時間が20時間以上であること

 少し長いですが、試験で訊かれるのはイの要件ですからこちらから
押さえていきましょう。

 ポイントは「1年以上雇用見込み」と「週20時間以上」です。

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 とすると、結果的にどうなるかというと、

 まず、「短時間労働者」「短時間就労者」とも、週20時間未満の
者は、被保険者になれません。

 そして、週20時間以上30時間未満(つまり「短時間就労者」で
あり「短時間労働者」でもあるパートBのような人)の「短時間労働
者・短時間就労者」が被保険者になった場合、この人を「短時間労働
被保険者」と呼びます。

 週30時間以上(つまり「短時間就労者」にだけなって「短時間労
働者にはなれないパートAのような人)の「短時間就労者」が被保険
者になった場合、この人を「短時間労働被保険者以外の被保険者」
(言い換えれば「普通の被保険者」ということです)と呼びます。

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 いっぺんにワアーっと読むとわかりにくいところですので、ひとつ
ひとつ段階を踏んで理解していってください。

 理解したら、下の過去問に挑戦してみてください。

15-2
 パートタイム労働者等の短時間就労者であっても、1週間の所定労働
時間が15時間以上であり、かつ1年以上引き続き雇用されることが見
込まれるならば、被保険者となる。

答え>× 「15時間以上」ではなく「20時間以上」です。

14-2
 週の所定労働時間が32時間である労働者は、それが当該事業に雇用
される通常の労働者の所定労働時間よりも短い限り、短時間労働被保険
者となる

答え>× 20~30時間の人が「短時間労働被保険者」になります。
     この人は「短時間労働被保険者以外の被保険者」です。

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 たくさん書いたついでにもう1つ。

 雇用保険法の「短時間労働者」の定義。パートタイム労働法での「短時
間労働者」の定義と少し違いますよね。
 これは、ご自分で労働一般のテキストを確認して横断しておいてください。

本問の答え>○

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