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妊産婦の時間外労働等の制限

労基17-5

 使用者は、労働基準法第66条第2項及び第3項の規定
により、妊娠中の女性及び産後1年を経過しない女性(以
下「妊産婦」という)が請求した場合においては、同法第
33条第1項及び第3項並びに第36条第1項の規定にか
かわらず、時間外労働、休日労働又は深夜業をさせてはな
らないが、同法第41条第2号に規定する監督又は管理の
地位にある妊産婦については、時間外労働、休日労働及び
深夜業をさせることができる。

■■解説■■

 そろそろ法改正対策の時期です。

 なぜ社会保険労務士受験で「法改正、法改正」とそんな
に騒ぐのでしょう?。

 それは、この昨年法改正があった部分というのは、今年
(及び来年)の本試験に出題されることが、非常に多いか
らなのです。

 社会保険労務士試験も何十年も続けていると、ほとんど
の分野が既に出題され尽くしてきます。

 そうなると問題を作成する側として「マンネリを避ける
ために、目先を変えた問題も出したいな」と思ったら、
新しくできた制度とか新しく変わったところ、こんなとこ
ろで問題を作るしかないんですね。

 ですから、法改正分野を改めて押さえておくということ
は、ある意味今年の本試験における(かなり効率のいい)
ヤマ当てということなのです。

 ちょっと細かいところまで目配りしておくと、思わぬ
点が拾えることがあります。

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 前回に引き続き、昨年出題された問題です。

 最近は、特に労働基準法で、本問のような長~い問題
文が多いです。選択肢のAからEまで読むだけで大変と
いう問題もあります。

 負けないでくださいね。これは出題者の陰謀です。
長~い問題文を読ませて、受験生を動揺させ、疲れさせ、
やる気を削ごうとしているのです。

 この陰謀にはまってしまった受験生から、現場でパニ
くって脱落していきます。

 ですから、これが陰謀だともう分かっているみなさん
は、こんな問題が出たら「ああ、またやってるね」とま
ずは思って心を落ち着けてください。

 そして心静かに問題文を読んでみて、その場でよくわ
からなければ、とりあえず保留にしておいて、次へ次へ
と進んでいきましょう。

 単純計算で択一は1問3分ペースでいかなければ、最
後まで解けません。1つの問題で5分も10分も考えて
いる時間はないのです。

 長~い問題を10分かけて解いて仮に正解しても1点、
普通の問題を2分ですらすら解いて正解しても1点です。

 とにかく点数は拾えるところから、どんどん拾ってい
ってください。

 そして最後まで解いてから、時間を少し余らせて、こ
ういう長~い問題で保留にしておいたものを読み返して
みます。すると、もう他の問題は解けているという心の
余裕で冷静に解くことができると思います。

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 本問で問題となるのは、管理監督者が適用除外になって
いるのは何についてなのかということです。

 管理監督者が適用除外とされているのは、労働時間・
休憩・休日
の規定です。これらの規制を受けませんよと
いうことです。

 ここでいう労働時間の規制というのは、労働時間の
長さの規制です。

 人間はあまり長時間働きすぎると体に良くないという
ことです。

 それに対して、深夜業の規制というのは、労働時間の
時間帯の規制です。

 労働時間の長さとは関係なく、人間は本来昼間活動す
る動物だということです。だからイレギュラーな形の深
夜に活動する(働く)場合は配慮が必要ですねというこ
とです。

 労働時間の規制=長さの規制

 深夜業の規制=時間帯の規制
 
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 こう考えると、労働時間の規制と深夜業の規制は全く
その趣旨が違うということがわかって頂けると思います。

 管理監督者である妊産婦であっても、深夜業の規定は
適用除外とならないため、請求があった場合に深夜業を
させることはできません。

 この部分は平成15年6番平成13年7番等でも問
われています。併せて見ておいてください。

本問の答え>×

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