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障害基礎年金の失権

 国年17-3

 障害の程度が厚生年金保険法第47条第2項に規定する障害等級
に該当しなくなって、3年経過したときはすべて障害基礎年金の受
給権は消滅する。

■■解説■■

 1日早い更新です。毎度毎度申し訳ありません。 

 昨年の問題です。以前にも申し上げましたが

          「すべて」

 この言葉がキラキラと怪しく光っている問題です。

 「すべて~である」「~のみ」「~に限られる」とかこの類の表現
が出てくる問題は、まず「誤り」ではないかと推定して読んでみた方
がいいです。

 法律には「例外」がつきものです。その中で「すべて~である」と
言い切れるためには、例外が絶対に1つも存在しない場合でなければ
なりません。

 そんなものは、そうそうあるものではありません。ですから、この
手の問題は「誤り」でないかと疑って読んでみることで、より早く正
解に近づけると思います。

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 さて、問題の内容ですが、まず条文を見てみましょう。原文からは
少し表現を変えてあります。

失権(第35条)

第2号
 厚生年金保険法に規定する3級以上の障害等級に該当する程度の障
害の状態にない者が、65歳に達したとき。
 ただし、65歳に達した日において、当該障害等級に該当する程度
の障害の状態に該当しなくなった日から起算して、そのまま当該該当
することなく3年を経過していないときを除く。

第3号
 厚生年金保険法に規定する3級以上の障害等級に該当する程度の障
害の状態に該当しなくなった日から起算して、そのまま該当すること
なく3年を経過したとき。
 ただし、3年を経過した日において、当該受給権者が65歳未満で
あるときを除く。

---------------------------

 第2号を説明するとこういうことです。

 ある人が障害等級2級で障害基礎年金をもらっていたとします。

 その人の障害等級が軽くなって、3級相当になりました(この時
点で障害基礎年金は支給停止です。失権はしません。つまり、お金
が一時的に止まっているけど、権利自体はなくなっていないという
こと)。

 更に軽くなって3級にも該当しなくなりました。

 3級に該当しなくなった以後に、65歳を迎えたら65歳になっ
た時点で障害基礎年金が失権します(つまり、権利自体なくなって
しまうということ)。
 ただし、65歳になった時点で3級に該当しなくなった日から数
えてまだ3年経っていないときは、65歳になった時点ではなく、
3年経った日に失権します。

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 第3号も同様に説明するとこういうことです。

 ある人が障害等級2級で障害基礎年金をもらっていたとします。

 その人の障害等級が軽くなって、3級相当になりました。

 更に軽くなって3級にも該当しなくなりました。

 3級に該当しなくなった以後、3年経ったらその時点で障害基礎
年金が失権します。
 ただし、3年経った時点で、本人がまだ65歳になっていない場
合は65歳になった時点で失権します。

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 これを、わかりやすくまとめるとこういうことになります。

12-7
 障害基礎年金の受給権は、

 厚生年金保険の障害等級3級に該当しない者が65歳に達した
 とき
              又は

 その障害等級3級に該当しなくなった日から該当しないまま3年を
 経過したとき

 のいずれか遅いほうが到達したとき消滅する。

答え>○ 

本問の答え>×

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