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16年改正

 厚年17選択
 次の文中の( )の部分を選択肢の中の適当な語句で埋め、完全な
文章とせよ。

 平成16年の改正では、厚生年金保険の最終的な保険料水準を
( A )%に固定し、その範囲内で給付費を賄うことを基本に、給
付水準を自動的に調整する仕組み(マクロ経済スライド)を導入した。

 この自動調整の仕組みは、年金制度を支える現役世代の人数の減少
分と( B )を、毎年度の年金額の改定率から減じるものである。
しかしながら、新しく年金を受給し始める時点での標準的な年金額の
厚生年金保険の( C )から公租公課の額を控除して得た額に対す
る比率(所得代替率)については、50%を上回る水準を確保するこ
ととし、所得代替率が50%を下回ることが見込まれる場合には、調
整の終了等の措置を講じるとともに、( D )の在り方についての
検討を行い、所要の措置を講じることとした。

 また、財政運営の方式としては、100年程度の間において給付と
負担の均衡を図り、財政均衡期間の最終年度における積立金水準を支
払準備金程度(給付費の約( E )年分程度)とする有限均衡方式
を導入した。

【選択肢】
(1)全被保険者の平均標準報酬額  (2)3  (3)17.6
(4)18.0  (5)男子被保険者の平均標準報酬額
(6)高齢者人口の増加分  (7)2  (8)手取り賃金割合の
 低下分  (9)男子被保険者の平均標準報酬月額  
(10)18.3  (11)出生数の減少分  (12)4
(13)平均余命の延び  (14)財政方式  (15)保険料
(16)保険料と国庫負担  (17)1  (18)給付と費用負担
(19)15.4  (20)全被保険者の平均標準報酬月額 

■■解説■■

 今日は趣向を変えて、選択式からの出題です。

 昨年の問題です。その前年の年金改正から出題されました。文章自体
は平成16年版厚生労働白書や改正条文からの文章ですので、なんとな
く「見たことあるな」という方も多くいたのではないでしょうか?。

 ある程度出題が予想された部分でした。

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 年金については、平成16年改正といわれる大改正が一昨年ありまし
た。ただこの全体像を話し出すと、到底1日では終わりません(笑)。

 ここでは今年の試験を受けるみなさんに向けて、平成16年改正事項
のうち、今年から新たに試験対象になってくる点の中で主なもの挙げて
みます。 

平成17年10月~

  「厚生年金基金連合会」が名称を変更し、「企業年金連合会」に

平成18年4月~

  障害基礎年金と老齢厚生年金等の併給が可能に

  保険料納付要件の特例措置期限の延長(障害・遺族)

 これ以外にもまだありますが、とりあえずこの3つが主なものになり
ます。そのうちここでは、紙幅の関係で4月始まりの2つについてお話
ししたいと思います。

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 まず、障害基礎年金と老齢厚生年金等の併給が可能にについてお話し
します。

 これはどういう話かというと、今までは年金をもらう場合原則として
1階部分と2階部分は同一の年金でなければ併給されませんでした。

 すなわち、老齢基礎年金 と 老齢厚生年金

      障害基礎年金(1、2級) と 障害厚生年金(1、2級)

      遺族基礎年金 と 遺族厚生年金

*「65歳以後の老齢基礎と遺族厚生」等の話はとりあえず措いておき
 ます。

 そうすると、例えば若い頃の国民年金加入中に障害を負って障害基礎
年金をもらっている人が、その後働けるようになって働いた(厚生年金
に加入した)場合に、今までは65歳から

   老齢基礎年金と老齢厚生年金  又は  障害基礎年金

のどちらか選択という形にしかなりませんでした。

 この場合、障害を持ちながら働いた人はたいてい労働時間は短く賃金
も低いことが多いため老齢厚生年金は低額になり、額が多い障害基礎年
金の方を選択することになります。

 こうなると、自分が働いて納めた厚生年金の保険料はまるっきり「掛
け捨て」状態になってしまいます。そこで障害を持ちながら働いたこと
が評価される仕組みにするため、65歳以後に、

        障害基礎年金 と 老齢厚生年金

という併給を改正法は認めました。更に、

        障害基礎年金 と 遺族厚生年金

障害基礎年金 と 老齢厚生年金の2分の1 と 遺族厚生年金の3分の2

という組合せも一定の条件の下に認めました。     

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 次に、保険料納付要件の特例措置期限の延長についてお話しします。

 これは、障害基礎(障害厚生)年金や遺族基礎(遺族厚生)年金で、
保険料納付要件を見るときに、

       「納付済と免除で3分の2以上必要」

というものがありましたが、その特例として、

          「直近1年未納なし」

というものがありました。

 この特例は「平成18年4月1日前」に初診日(死亡日)がある必
要があったのですが、これが「平成28年4月1日前」に延長された
という改正です。

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 年金は本当に大変ですね。特に昨年からは改正事項が山のように増
えて大変さに拍車がかかっています。

 ただ、確かに改正事項は大事なのですが、それだけに目を奪われる
ことなくそれ以外の基本的な部分も疎かにしないように注意してくだ
さい。

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注)これ以降の事項は今年の試験には直接関係ありません

 ちなみに、来年の試験になると

平成18年7月~
 多段階免除制度の導入
 ‥‥いまある全額免除・半額免除に、4分の3免除と4分の1免除が
   加わります。これが加わった後の老齢基礎年金額の計算式は想像
   するだけで‥‥(恐)。

 定時決定・随時改定等の報酬支払基礎日数の改正
 ‥‥いま20日なのが17日になります。週休2日制の普及で、労働
   日数が減ってきたためだそうです。

平成19年4月~
 申出による支給停止制度
 ‥‥年金を自ら辞退できる制度だということですが、ちょっとその趣
   旨が??な制度です。

 老齢厚生年金の繰下げ
 ‥‥数年前に改正で消えていきホッとしていたのもつかの間、老厚の
   繰下げがまたまた復活です。

 70歳以上の在職老齢年金制度の導入
 ‥‥70歳で厚生年金の被保険者ではなくなるのに、それ以後会社勤
   めを続けると在職老齢年金になるという、これまたよく分からな
   い制度です。

 離婚時の年金分割
 ‥‥いよいよ始まります。

 この他にも、高齢期の遺族年金の見直し、若齢期の遺族年金の見直し
など、主な改正事項だけ挙げましたが、これらがみんな試験範囲に加わ
ってきます。

 どうです?。恐ろしくなってきませんか?。

          「今年で必ず合格する」

って強く強く思ってくださいね。

 
本問の答え>
A(10)   18.3
B(13)   平均余命の伸び
C(5)    男子被保険者の平均標準報酬額
D(18)   給付と費用負担
E(17)   1

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